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May 10, 2024

Andaz TokyoPastry Shop

今回私が取材におうかがいした先は、東京 虎ノ門にあるラグジュアリー ライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」の1階に位置する「Pastry Shop (ペストリー ショップ)」。ガラス張りの開放的な店内には、無垢天然木の一枚板テーブルが配置され、上質で洗練された空間ながらも温かみのある雰囲気が漂います。国際色豊かなビジネスの拠点でありながら、都市型ライフスタイルを提案する虎ノ門ヒルズの1階というロケーションということもあり、日々訪れる多様なゲストの穏やかな日常から、ホテルならではの特別なひとときまで提供されています。

アンダーズ 東京のシェフパティシエが手掛ける色とりどりのスイーツや厳選された紅茶やコーヒーの提供に、私共の食器をお選びいただいた背景についてお話をうかがいました。

「アンダーズブランドは、その土地の魅力をデザインやサービスに取り入れたイマーシブな体験を提供しているため、各地にあるアンダーズホテルそれぞれが全く異なる個性を持っています。伝統的な歴史ダイナミックな未来が混在する街、虎ノ門に所在するアンダーズ 東京では、『対をなす二つの価値観の同居』を空間やインテリア、アート作品、食など、ゲストの五感を刺激する館内のあらゆる場所での体験を通じて表現しています。テーブルウェアを選ぶ際も、この『対をなす二つの価値観の同居』を表したいと考えていました。そのため、『手づくりとプロダクトの境界にあるもの』というyumiko iihoshi porcelainのコンセプトに興味を持ったことが最初のきっかけです」

オリジナルの色と形状を日本各地の窯元に製作を依頼している私共の食器は、量産でありながら職人の繊細な手作業を経ていることから、ひとつひとつに個性のある温かな表情が特徴です。「ヒンディ語でパーソナルスタイルを意味するアンダーズは、お客様がそれぞれの個性のままに自分らしく居られる心地よい空間を創り出すことをブランドコンセプト」としており、「個性」を大切にするという両社の共通点も、ご相談いただいた背景のひとつであったとお聞かせいただきました。

いくつかのシリーズや形状、カラーをじっくりとご検討いただき、最終的にReIRABOシリーズの’quiet white’を採用いただいた背景には、オリジナリティ溢れるスイーツへの大切なこだわりがありました。

「ペストリー ショップでは、旬のフルーツや日本の食材をつかった色とりどりのアイテムが多いので、私どものユニークなスイーツと調和する器であることが重要です。yumiko iihoshi porcelainの食器は、スイーツを引き立てつつも上品な美しさを放っているのが印象的でした。また、心地よさが感じられるデザイン・使い心地であることも器を選ぶ上で大事なポイントの一つです。どんなものとも調和する、使いやすさと美しさが同居するデザインだと感じています」

ケーキプレートにお選びいただいたオーバル型は、旬のフルーツを贅沢に使用したタルトなど、個性的なフォルムのケーキを盛り付けた際にも適度な余白がうまれ、すっきりと収まる形状。季節ごとに登場する彩り豊かでクリエイティブなスイーツも、セミマットな質感と温かみのあるホワイトカラーがいっそう華やかに引き立てます。手を添えた時のなめらかな質感や口当たりの良さを追求したカップによって、スイーツと一緒にいただく香り高いコーヒーやフランスの老舗ティーメゾンの繊細なフレーバーを、お客様に存分にお楽しみいただくことができていると、嬉しいお声もお聞きすることができました。


ペストリー ショップが提供する美しい日本の四季や季節の移ろいを愛でるイマーシブな体験の中で、主役であるスイーツをそっと静かに引き立てる’quiet white’のテーブルウェア。アンダーズ 東京や虎ノ門ヒルズに点在する印象的なアートワークを楽しむように、色彩豊かなスイーツひとつひとつを引き立てるキャンバスや額縁のような存在となって、訪れたゲストの特別なティータイムに寄り添うことができればと願います。

Andaz Tokyo Toranomon Hills
Pastry Shop
105-0001
東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズ 森タワー アンダーズ東京 1F
03-6830-7765
https://www.andaztokyo.jp/restaurants/jp/pastry-shop/

Photo Suguru Ariga
Interview & text Natsuko Kobayashi

記事でご紹介したReIRABOシリーズは、こちらからご覧ください。

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